観光


藩家園で隕石がザルに入れられて売られていた。
......絶対に偽物。


出土品の皿や茶碗が、大量に積まれて売られていた。
......あんたら、その泥、自分で塗ったでしょ。


そんなものばかりが売られていて、つっこみどころ満載。
骨董(もどき)や、古本、少数民族の衣装類などが多く売られているようです。
前にもちょっと書きましたが、隕石やどっかからの出土品を装われた物品などの嘘くさいものが大量に並んでいて、かなり魅力的。
値引き交渉をしっかりし、スリに気をつけて楽しみましょう。


食べてばかりではいけません、たまには勉強をしないとね、ということで北京自然博物館へ。
一部では有名なようですが、ここは人体標本が展示されてます。
人体の不思議展のようにドライで精巧なものではなく、ホルマリン漬けなもんで、妙なウエット感がつきまとう展示。
決して「可哀相だわ〜」「怖い〜」とかいうのではなくて、なんかうすら寒い感じ。
その献体の出所も、非常に微妙そうなところがさらに。


他の展示は、モノは凄いんだろうけど、展示のされ方が非常に大雑把なので日本の博物館に慣れている方は困惑されるでしょう。
まぁ、興味のある方は行ってみてください。


さて、勉強したら小腹が減りました。
前門に移動し、おやつです。
「三元梅園」*1という乳製品カフェのような店で、杏仁豆腐とヨーグルト、奶巻(カッテージチーズで小豆餡を巻いたもの)を食べる。
ヨーグルト、すごく濃厚で激ウマ!
ここの杏仁豆腐は、シロップに金木犀の花が入っており、素敵な香りがたまらない一品。
奶巻は見た目よりも甘くもクドくもなく素朴な味。なかなか美味だが、1つ食べれば十分。


さぁ、食べたので歩きます。
裏路地を軽く流してから、天安門広場国旗掲揚*2へ。


日本でいったら、皇居や国会議事堂の前という感じなんだろうか。
周囲は軍人やら公安やらがてんこ盛りで、もの凄い威圧感。
さすがに街宣車などはおりませんが。


日没後、夕飯にはまだ早いので再び前門に戻り、裏路地散策。
オリンピックに伴う再開発のため、古い建物などがかなり取り壊され野ざらしになっていたりするので、うら寂しいことになってます。
うろうろしてたら、民家脇の公衆厠*3付近で行き止まり。
来た道を大通り方向に引き返し、いい時間なので夕飯へ。


たくさん歩いたので、とてもお腹が空きました。
北京といえば北京ダックを思い浮かべる方も多いでしょうが、羊肉しゃぶしゃぶ*4だって美味なんです。


ということで、夕飯は羊肉しゃぶしゃぶ。
はらぺこすぎて、黙々と食べ続けます。
お互い、満たされてきたころからようやく会話が戻りはじめます。
「毎日これでもいいね」
「日本でももっと羊を食べればいいのに」
「そうだねぇ」
「うまいねぇ」
「うん、うまいねぇ」
「・・・・・・・・・・・・」(また食べ始めた)


肉をたらふく食べて、一人100元(約1500円)程度。
とても満足、とても幸せ。


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*1:私たちが行ったのは前門にある店舗だが、他の場所にもある。奶巻などの凝ったお菓子以外、殆どの商品が三元(約45円)。

*2:毎日、日の出・日の入りの時刻に国旗の揚げ降しが行われており、その時刻が近づくと大勢の人が掲揚台を取り囲み、その時を待ちます。

*3:悪評高い中国のトイレ事情ですが、北京あたりで観光客が多いところなら、まぁ問題なく使えるレベルになってます。ただ、紙がないことが多いので、ティッシュは常に携帯しておくことをお勧めします。

*4:「東来順飯荘」北京市内に何店舗もあるお店。私たちが行ったのは前門からすぐの北京市東城区東交民巷44号にある店舗。有名店らしいが、予約しなくても大丈夫だった。