急ごしらえの持ち出し袋の中身について

災害に備え、特に準備していなかったので、その時点で家にあるものをパッキング。
一つに纏めていなかっただけで、意外と備えはできていたようで、ちょっとだけ安心した。

  • タオルケット
  • タオル
  • 空気枕/アイマスク/耳栓
  • 使い捨てマスク
  • 着替え
  • ポケットティッシュ/ウエットティッシュ/トイレットペーパー/生理用品
  • 歯ブラシ/歯磨き粉
  • サランラップ
  • 飴やチョコなど、糖分高めのお菓子
  • ビニール袋
  • ガムテープ
  • 風邪薬/絆創膏
  • 乾電池
  • マルチコネクター付き充電器*1


上記に加え、正月に福引きで当てた「エマージェンシーボトルセット」も詰めた。
中には下記のものが入っている。

  • ウォーターボトル(1,000ml)
  • アルミブランケット(120×140cm)
  • レインポンチョ(フリーサイズ)
  • 懐中電灯(豆電球タイプ・電池別)
  • カラビナ(簡易なもの)
  • ホイッスル


持ち出し袋とは別に、魚の缶詰やペットボトルの水などは一カ所にまとめて置いておいた。
ここまでが、地震当日に準備できたもの。


後日、100均やコンビニに行った際に買い足したものは下記の通り。

  • 軍手
  • 使い捨てのビニール手袋
  • ゴミ袋(大判)
  • 黒色ゴミ袋(中身が見えないようになっている)
  • ステンレス製のミニボウル
  • 除菌・消臭スプレー
  • 大判ウエットティッシュ
  • 汗ふきシート(顔・からだ用)
  • アルミ保温シート*2


今後、ちょっと落ち着いた頃に買い足しておきたいと思っているものは下記のもの。

  • 水を使わずに洗髪できるシャンプー
  • アルファ化米の非常食
  • 小型ガスコンロ
  • 手回し充電できる懐中電灯&ラジオ

*1:電気止まってたら意味ないけど...

*2:本来は風呂用だが、床に敷くのに良さそうだった

2011年3月11日からのこと

地震から数日経っても、なかなか安心して眠れない。
大して被災してない東京でさえ。


不安からか、一日中テレビを点け、寝間着に着替えることなく横になり、Twitterやニュースサイトを見て廻り、些細なことに憤る。


緊迫する原子炉。
二転三転する計画停電
無駄に不安を煽る報道があるかと思えば、必要以上に安心を強調する報道。
なんでもかんでも「不謹慎」っていう感じ。
コンビニやスーパーから商品がなくなるという衝撃的な風景。


なんていうか、全てにうんざりしてた。
揺れてないのに揺れているように感じるし、心身共に疲れがピークだったと思う。


月曜から業務が進むとも思えない。
可能であれば出社を見合わせるようテレビではアナウンスしている。
計画停電の影響等で電車の運行状況もなかなか見えない。
地下鉄で移動するのは、この時点ではまだ不安。


会社からは、とりあえず月曜から出社するよう連絡がきていたが、混雑を予想し通常より2時間も前に家を出て、JRの最寄り駅へ向かったものの、この駅は快速が停車しないため、入り口はシャッターが下りている。
会社へ連絡し、出社が難しい状況にあることを伝え、自宅待機となった。
得意先も自宅待機となっているため、業務が滞りまくる。


びっくりしたのは、大地の宅配が通常通りにあったこと。
震災の影響で品目は少なかったものの、届いたことがなにより嬉しかった。
今思えば、地震に対してはそれほどナーバスになることもなく、自宅待機という名目の臨時休暇みたいな感覚になってきたのは、大地が届いてからかもしれない。
そして、家で鬱々と自炊しててもしょうがないので、近所で外食三昧な日々を過ごす。


連休には気分転換にちょっと遠出でもしようかしら...などと思っていたのに、先生の給与振込口座があるみずほ銀行がシステムトラブルでダウン。*1
おかげで給与が振り込まれないまま、連休を過ごすことになった先生。
とんだとばっちりである。


しょうがないので、神保町や銀座、秋葉原アメ横などに出向き、買い物したり食事したり。
神保町は古書店で地味に被害がでているようで、休業している店がチラホラ。
いもやで天ぷら定食を食べたり、柏水堂でケーキ食べたり。
銀座ではキッチン・スギモトで黒毛和牛すき重を買い、ナイルレストランムルギーランチを食べた。
秋葉原では電池や小型ラジオなどを見ようと思ったが、そもそも売り切れている。
アメ横は意外と普通に営業しているものの、品揃え的には通常時の8割くらいに感じた。


震災前のような生活に戻れるのか、劇的に何かが変わっていくのか予想がつかないけれど、こんな状況で無駄にバタバタ慌てたりする気もない。


もう、不安になるのにも疲れた。
何も学ばずに勝手に不安になるくらい馬鹿なことはないし、自分にできることはキチンとする。
自分にも何かできるはずだなどという過剰な思い込みを捨て、せめて他人に迷惑を掛けないよう、折り目正しく暮らしていきたいと思う。

*1:震災でサーバが破壊されたとかならともかく、システムトラブルってどういうことだよ。

2011年3月11日のこと

14時46分


後に「東北地方太平洋沖地震」と名前を付けられることになる地震に遭遇した。
場所は自宅の最寄り駅の駅ビル内にあるドトール
一緒にいた先生と遅めの昼食を摂り、会社へ向かう前のことでした。


最初はなんかゆらっと軽く揺れた気がしたので「あれ?地震??」と言ったら「電車でしょ*1」と暢気な返事。
えー?そうかー??などと思っていたら、横に大きくうねった。
今まで体験したことのない大きさの揺れ。
しかも、長い。


食べていたパンと、飲みかけのアイスラテが入ったグラスを握りしめ、とりあえず揺れが収まるのを席に座ったまま待つ。
不思議と恐怖心とかはなく「あらー、こらぁでかいなー」などと笑いながら「先生、後ろの額があぶないよ」と、壁際にあった額がブンブン揺れているのを眺めていた。


店内は特に何かが落ちてきたり、ガラスが割れたりなどもない。
店員さんが「ガラスから離れてください*2」と客に注意を促す。
言われた客もそうでない客も、意外と冷静。
一旦、揺れが収まってから「外へ避難された方がよろしいと思います」と店員さんが静かなトーンで言った。
その声を合図に、私たち含め、客はバラバラと店を出た。


辺りを見ると、そこらじゅうの建物からゾロゾロと人が流れ出てくる。
特にパニックを起こしている人もいない。
どちらかというと、皆、困惑顔。


とりあえず、私は会社に向かわないとと思ったものの、このタイミングで地下鉄に乗るのはチャレンジャー過ぎるな...と思い、JRで向かうことに決めて改札に向かった。
すると、JRは早々に運行中止を決定したようで、復旧目処も分からない旨のアナウンスをしていた。


あらら、これは意外と大事だわぁ...などと、まだまだ暢気に構えながらも、電車が動いていない状況等を携帯電話から会社に連絡を入れたところ、とりあえず安全なとこで待機しとけという指示が出された。*3


「安全なとこで待機」と言われ、若干途方に暮れる。*4
電車も復旧の見込みないし、こりゃ帰宅するのが吉かな...と思ったものの、この際なので市ヶ谷のミズマ鴻池朋子展「隱れマウンテン 逆登り」を見に行くことにした。


普段、あまり歩いている人を見ない外堀沿いに、危ないから建物から出るよう指示されたと思われる群れや、電車が止まってしまったので徒歩で移動する人、早々にタクシーを捕まえて目的地に向かう人、携帯が繋がらないので公衆電話に並ぶ人。
とにかく沢山の人が溢れていた。


ミズマに到着し、作品に破損がないこともわかり一安心していたところ、大きい余震に遭遇。
額や書棚がゆらんゆらんと大きく揺れる様を目の当たりにし、ようやく色々なことが実感できた。
とりあえず余震が収まるまで建屋内にとどまり、移動することに。


帰宅途中にあるハナマサで、元々購入予定だった豚バラブロックや鶏手羽を、コンビニでペットボトルの水を4本購入した後、帰宅。
食器などが落ちて割れたりしているかもと憂鬱だったが、幸いなことに何一つ壊れることなく本当に無事。*5
すぐに風呂やバケツ、鍋などに水を溜め、テレビやTwitterで情報を集めたり、mixiに無事だということを知らせる日記をアップしたり。
また、非常持ち出し袋などは準備していなかったので、慌てて急ごしらえの持ち出し袋を作成。
メールチェックしたら、会社から「電話したけど繋がらん。帰宅しとけ。」という旨のメールが入っていた。


自分のことが一段落した後、そういやうちの親は大丈夫か?と思い、都内にある実家に電話するものの、やはり繋がらず。
携帯のメールもできないような親に対し、取り急ぎ安否を知らせておかないとという思いから、NTTの災害伝言板に書き込んでみたものの、ITリテラシーが激烈に低い我が家の人々がこれを見たりすることは200%ないな...と若干途方に暮れる。*6


何かあったとき速報がすぐ分かるようテレビは点けたままにし、すぐ逃げられるよう寝間着にも着替えず横になったものの、無意識に気が張っているせいか、なかなか眠くならない。
ウトウトしたと思ったら、警報鳴るわ、余震くるわ...。
明け方にようやく2時間ほど眠ることができた。

*1:駅ビルなので、すぐ脇を電車が通っているための反応と思われます

*2:大きなガラスで空間が仕切られており、そのすぐ後ろが客席になっていたためと思われます

*3:正確な時間は覚えていないが、この時点でまだ15時前だったと思う。かろうじて携帯電話も繋がったが、ここから暫くは電話連絡および携帯メールは役に立たなかった。

*4:どこにいたって、危ないときは危ないじゃんか...と思うのは私だけでしょうか

*5:強いて言うなら、テレビ脇に置いておいた食玩フィギュア数個が床に落ちていた程度でした。

*6:この時ほど、携帯メールくらいできるようにさせておくべきだった...と後悔したことはない。

ザ・マジックアワー

テレビドラマ以外、実はあまりちゃんと観たことがない三谷作品。
連ドラだと1時間の中で毎回山場を持ってきて...という構成で惹きつけていくのでしょうが、映画や舞台だとそうはいかない。


そのあたりが難しいところなんでしょうね。
お話しは面白かったですが、映画としては...どうなんでしょ。


評価:★★★☆☆


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キック・アス

キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)

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なんか評判いいらしいじゃない...と、軽い気持ちで観に行って、
大爆笑して帰ってきました。


所々、おや?キルビル??みたいな部分もありますが、
まぁご愛敬。


2011年一発目の映画で、最高の映画に当たったと思います。

評価:★★★★★


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トイ・ストーリー3

トイ・ストーリー3 スーパー・セット [Blu-ray]

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なんで今更。
3が公開になると聞いたときは、正直そんな気持ちでした。


しかし、納得の3でした。
素晴らしく泣けましたが、子供にはあまり受けないかも。
大人が見て泣いてください。


ちなみに、劇場では本編が始まる前に5分程度のショートムービー「デイ&ナイト」があって、それがまた素晴らしく良く出来ていました。
本編は別に3Dじゃなくてもいいけど、このショートムービーは3Dで見ないと損かな。

評価:★★★★★


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告白

告白

告白

監督は「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」の中島哲也氏。
原作は既に読んでいたし、周囲の評判も上々だったので
期待値かなり高めで観に行ったのにもかかわらず、非常に楽しめました。


最も印象的だったのは、雨の中で号泣する松たか子
このシーン、凄かった。


また、キャスティングが抜群。
松たか子演じる森口先生の淡々とした語り口に対して、
生徒たちの熱に浮かされたようなテンション。
岡田将生演じる寺田先生(ウェルテル)の独りよがりな熱血に対し、
生徒たちの冷め切った反応。
木村佳乃演じる犯人Bの母親は、普段は品のよい過保護ママの
「自分(うちの子)は間違っていない」という思いが痛々しい。


そして、美月役の橋本愛
なんすか、この美少女は!


原作自体も嫌悪感を露わにする方が多い作品ですが、
映画になってもそれは薄まっていないと思います。


万人にお勧めできる作品とは言えないかもしれませんが、
私は十分満足し、原作を再読しようと思うくらい愉しめました。


評価:★★★★★


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